バイオインフォマティクスは、急速に発展するゲノミクスの革命を促進する上で重要な役割を果たしてきました。
大量のゲノムマッピングと生成されたシーケンスデータなどのビッグデータを保存、分析、検索するインフラストラクチャがなければ、この様な進展は考えられませんでした。これからの視覚の時代で扱われるデータはゲノム情報の中心にある1次元のテキストデータとは異なり、2次元または3次元の画像データセットです。しかし既存のデジタルアトラスの機能とグラフィック機能は非常に限られています。2次元および3次元画像の強力な評価と操作を可能にする画像データベースの作成に大きな進歩がありました。
しかしながら、今までの画像データベースを検索するためのシステムは文字入力が主流で、画像入力によってこれらのデーターベースを検索するシステムは顔認証など一部の特殊なデーターセットに対するものでした。弊社では、これからのニーズに応えるべく、画像を入力することで普遍なデータベースからその入力画像に似た画像を素早く検索する技術を開発、特許を保有しております。
【特許概要】
特許名：User accessible tissue sample image database system andmethod
特許番号：US7945078B2
有効期限：2030年3月16日
特許詳細：
検索に使う既存のファイルや新しく取り込んだ画像の入力を行うと、このクエリ画像の不必要な背景の除去が自動で行われます。
そしてクエリ画像のシグナル強度を画像データベース内のデジタル画像の平均強度と比較することにより正規化し、複数ウィンドウに分割したのちそれぞれのウインドウのヒストグラムを構築します。そしてクエリ画像のヒストグラムのグレー値に従ってデジタル画像データベースに比較することによりそれに似た画像を検索します。
ヒストグラムの比較を用いている為、クエリ画像をその元のサイズの5〜50パーセントに縮小して検索することが出来、あらゆる解像度の画像データベースを迅速に検索できます。
上記に述べたそれぞれのステップはプログラムコードモジュールとなっており、既存画像データベースの構造やニーズに合わせてシステムに組み込むことが可能で、フレキシビリティの高いものとなっております。
【使用例】
医療画像診断のアシスト等に活用可能です。
新規患者から得られた画像によって既に保有する画像データを検索し活用することによって、早期な診断が得られる。