再生医療を細胞から薬の時代へ

内因性神経幹細胞を増加させる低分子化合物を用い、神経の再生を行うことで、細胞移植の必要性を無くし、再生医療の早期実現を目指します。

再生医療の課題

細胞リリースの問題

細胞培養の必要がある

細胞移植する必要がある

「高いコスト」「時間がかかる」「体への負担」

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様々な問題を抱えている

当社は脳内に投与することを必要としない「神経幹細胞」を増殖させる低分子化合物の発見しました。当社の薬はin vivoで神経幹細胞600%増加させることが出来ます。今まで神経幹細胞を増加させる薬物として知られるのは抗うつ剤(SSRI)でが、最大20%程度の増加に止まります。
(参照元:Vichier-Guerre C, et.al., Toxicol Lett. 2017 Nov 5;281:20-25)

この薬物の幹細胞賦活効果は間葉系幹細胞と比較して神経幹細胞で70倍高く、HPLCで抹消投与した薬物が脳細胞に移行したかを計った結果、血液脳関門を容易に通過し脳に達することが判明した為、経口投与で治療が可能とわかります。


その効果はドーパミンを特異的に脱落させたパーキンソン病モデル動物に末梢投与すると、内因性の神経幹細胞を増加させ、線条体にドーパミン神経様細胞を生成し、ロータロッド試験での運動機能の改善を行う事で証明されています。

KS-217のヒト神経幹細胞に対する分裂増加作用のEC50は5nMで
間葉系幹細胞に対する作用の約70倍の選択性を示す

現状の安全性におけるデータ

マウスによる安全性の実験では治療濃度の1000倍を投与しても全く急性毒性は見られず、治療濃度の100倍を28日間投与しても肝毒性、腎毒性が見られません。また、腫瘍細胞の成長を促進しないし、エイムス試験で変異原性が見られません。しかし本技術を社会実装する為には、まだまだ多くの安全性の実験が必要となります。

【様々な疾患への適応の可能性へ向けて】

APPが神経幹細胞をグリアに変えてしまう機序を明らかにし、多くの神経損傷の病理に関与していることを解明(論文発表)。
KS-217とそのシグナル伝達阻害薬を併用することで、多くの疾患への適用が期待される。
*2020年8月末・特許出願*

アルツハイマー治療薬【APC-100】

多くの人達がつい最近までアルツハイマー病の原因と考えていたアミロイドβ(Aβ)の前駆タンパク(APP)が高濃度になると神経幹細胞をグリアに分化させ、神経の再生を阻害することを発見しました。そしてアルツハイマー病治療薬としてNIHが開発した薬物でアルツハイマー病モデルマウスを処理するとAPPの脳内濃度が下がり神経幹細胞が神経に分化出来ることが分かりました(PNAS 104(30):12506-11)。この技術と内因性の神経幹細胞を増加させる薬を併用する事でAPPトランスジェニックマウスの脳で神経の再生が行われ、迷路試験での行動が改善する事を示し、この併用で神経変性疾患を治療出来ることを示しました。

アルツハイマー治療薬【APC-100】について

【KS-217】特許概要

1.Methods and materials for increasing potency of cell (US62190104- 10/22/2004) 

2.Use of modified pyrimidine compounds to promote stem cell migration and proliferation (7,687,505 – 03/30/2010、8,273,756 – 09/25/2012、9,084,789 – 07/21/2015)

3.Drug treatment to increase stem cell population(2473503 – 01/05/2010、1471918 – 07/19/2017、603 50 413.2 – 07/19/2017、1471918FR – 07/19/2017、1471918UK – 07/19/2017。JP4623967B – 11/12/2010、5414626 -11/22/2013)

4.Vigor enhancement via administration of pyrimidine derivatives (2,670,341- 05/26/2015、2324023 – 07/21/2016、602007047544.9 – 08/17/2016、2324023FR – 08/17/2016、2324023UK – 08/17/2016、HK1158204B – 11/24/2017)

5.Compositions for treating or delaying the onset of hair loss (8,791,128 – 07/29/2014、2,736,018 – 11/03/2015、2326330 – 01/07/2015、602009028877.6 – 04/17/2015、2326330FR – 04/17/2015、2324023UK – 04/17/2015、5555922 – 06/13/2014)

6.Composition and method for corneal proliferation (61/620,915-4/5/2012)

7.A method of biasing implanted human neural stem cells away from differentiation into glial cells by(+)phenserine to modulate the concentration of soluble βapp in tissue or CSF (US9095573 – 8/1/2006)

8.Combination therapy to improve brain function or promote neurogenesis for treating neurodegenerative conditions (16/307, 781- 12/06/2017)

論文

K Sugaya M Vaidya. (2019) Stem cell therapies for neurodegenerative diseases in: Exosomes, Stem Cells and MicroRNA: Aging, Cancer and Age Related Disorders. ED: Karl L. Mettinger, Pranela Rameshwar, Vinod Kumar Springer, Apr 7, 2018 Volume 1056 of Advances in Experimental Medicine and Biology (ISBN:3319744704, 9783319744704) pp. 61-86
https://books.google.com/books?id=E5ZaDwAAQBAJ&pg=PA80&lpg=PA80&dq=sugaya+pyrimidine&source=bl&ots=Tote1gnHQf&sig=ACfU3U2EgVBNmdktxw7BDA6t5OYlGwdLyw&hl=en&sa=X&ved=2ahUKEwjQu_uG3eroAhXhc98KHTMxAewQ6AEwBnoECAsQKA#v=onepage&q=sugaya&f=false


The Future of Neuroregenerative Therapy for Parkinson’s Disease,
Brandon J. Hendrix and Kiminobu Sugaya*, Current Tissue Engineering, 2014, 3(1), 25 – 33
https://www.eurekaselect.com/123568/article


Stem cell approaches for treatment of neurodegenerative diseases
Anand, S and Sugaya, K. (2014) Clinical Pharmacology and Biopharmaceutics 3(2), 126-134
https://www.omicsonline.org/open-access/stem-cell-approaches-for-treatment-of-neurodegenerative-diseases-2167-065X.1000126.php?aid=32555

【KS-217】へのお問い合わせ

プロジェニサイトジャパンは
細胞の確保、培養、移植の必要がない、
経口で神経幹細胞を増殖させる低分子化合物
「KS-217」及び「APC-100」の開発へ向け、
米国子会社で資金調達活動を行っております。

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PROGENICYTE THERAPEUTICS, INC.